AJCターンの解説20件

パラレルスキーCLUB(メインページ)

No(1)
記録:2014 / 1 / 11
タイトル:はじめにご挨拶と
サブタイトル:責任のお願いとご挨拶
はじめまして

当パラレルスキーCLUBの記述、表現により怪我などで損害が生じた
場合は責任は負いかねますのでそれぞれ個人の責任で行ってください。

以前のマニュアルは初級者向きであったり、マニアックでもあったりと
あまりにも難解でしたので、今回はジェットカービングターンに
目的を絞り、できるだけシンプルに纏めてみました。

以前のURLはこちらになります。
 
No(2)
記録:2014 / 1 / 11
タイトル:AJCターンとは
サブタイトル:雪質を選ばない滑り
タイトルのAJCターンとは
どんな雪質でも滑れるAllラウンドのJet CaviingTarnの略です。

スキー学校で教えられている一般的な滑りとは、大きく違う部分も
ありますが、見た目には殆ど違いが判らないです。
でも、滑る本人の体感が大きく違い、これが本物のスキーだったのか
という程の快感を得られる滑りです。

また、アイスバーンから春のベタ雪や深雪まで、どんな雪質でも
難なく同じ滑り方で楽しめる優れた滑りで、もっとも合理的で
体力も必要としない全く駄の無い滑りです。
 
No(3)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:道具選び
サブタイトル:板と靴次第
道具を使うスポーツは色々ありますが、スキー程道具によって上手く
行くいかないその結果が違うスポーツは外に無いと感じています。

そして一番はブーツ、次は板で、ストック選びもそこそこ大事です。
次の欄のそれぞれの選び方を参考にしてください。
 
No(4)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:ブーツ選び
サブタイトル:自分に合う前傾角度
色んなブーツを履いてみないと自分の体と滑り方に合っているか
いないかはなかなか判らないものですが、もっとも大事なのは
高速でも低速ターンでも大回りでも小回りでも腿やふくらはぎが
疲れないというのが大事です。

★前傾角度が浅いと、ボーゲンとかシックリこないバラレルは出来ても
リズムや速度を変えて自由自在に滑る事はできないです。
かといって、前傾角度の深いブーツですと、遠心力を受けるような
高速のターンや切れのある小回りターンをするとすぐに腿が疲れて
しまいます。

(大回転のレースを行っている選手は一様に前傾角度が深いブーツを
履いていますが、数分程度の高速ターンで終わるので良いですが
フリーでロングコースを滑るには角度が深すぎると腿が疲れてとても
もちません。)

因みに、シビアな大回転レース(大きな大会など高速深回り系)に
なると強すぎる前傾角のブーツでは通用しなくなります。

ということで、ブーツは自在性があって腿に負担がかからない
中間の前傾角度を選ぶか、角度を調整できるブーツがお奨めです。

★私は4段階に調整できるブーツを履いていますが、以前は2/4の位置
だったのを一番深い4/4にしたところ自由度が無くなって全くダメでした
でも3/4にしてみたら、なんと切れの良いターンになるは、どんな状況
でも体のポジションが崩れず自由自在、何をするにもビッタシ最高です。

因みに、このブーツを履く前に1/4程度しか前掲角度が無い、最新の
安物ブーツをショップの店員に勧められて履いてみたところ、まったく
スキーにならず、一回履いただけで物置に投げ込んであります。

後で聞いた話では、初心者のブーツは殆どがこの前傾角度ということです。
ということは、とりあえず板に乗って滑ってはみたけど、スキーは楽しいけれど
快感なんて特になもの、と殆どの初心者がこんな思いで滑っている
のかなと思うと、減る一方のスキー人口は、、当たり前でしょ。
本物のスキーの快感を味わったら決して死ぬまで辞められないというのに。
 
No(5)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:板選び
サブタイトル:高速で安定する板
ブーツ選びは基本中の基本で、一旦自分に合ったブーツに出会えば
特に気にする事無く、靴が壊れるまで履き続けられますが、
板となると、あまりにも種類が多く選ぶ基準がとても難しいです。

一昔(二昔かな)前でしたら、板のサイドカーブは殆ど同じで
フレックスが硬め柔らかめ、トップが硬いかテールが硬いとか
その程度で、目的に合った板は選び易かったです。

ところが、カービングスキーが出てからは、長さは身長に合わせて
それなりでも、サイドカーブの深さやテールの硬さフレックスも
滑り方によって様々なタイプがあるようです。

カービングスキーが出たばかりの頃は、カービングという名の通り
切れのあるズレないターンを、という事で捩じれ硬性が強く
板のテールをズラす事が難しい物が多かったですが
現在は、初級者や基礎スキーの為にテールが柔らかく捩じれ硬性も
それなりに、という物が多くなり、レーシングから基礎まで幅広く
多種多彩の板があります。

その中で、当ジェットカービングターンに適した板はというと
まず、サイドカーヴができるだけ浅い事
そして、フレックスは柔らかめで捩じれ硬性は強めが良いです。
これを言い換えると、柔らかくて長めのレーシングタイプになります。

数年前に、大回転競技用の板が協会の規定で男子の場合は190cm以上で
サイドカーブのラディウスは30m以上、という事になったそうで
できればこのタイプの柔らかな板が理想では、と思います。
でも、このレーシングタイプは高価で選ぶリスクがありますので
一般の捩じれ硬性は強く柔らかくてカーブが浅めの板がお奨めです。
 
No(6)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:ストック選び
サブタイトル:長さだけだが
ストックの合う合わないは長さと持ち易さくらいですが
この長さは人によってとてもマチマチです。

AJCターンの場合は腰を引かない事が前提ですので、最初は長めの
ストックを使用し、ある程度低い姿勢をしても腰を引かないように
なったら少し短めにした方が良いです。

短いリズムで滑るようになると、短すぎたり長すぎたりすると
板の中心に乗る姿勢が崩れ板の中心に加重できなくなったり
ストックを突く事で、体が前かがみになったり後ろに起きてし
まったりでバランスを取りにくくなります。
 
No(7)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:ターンの基本
サブタイトル:基本がそれぞれ違う
スキーには人それぞれ様々な滑り方、スタイルがありますが
AJCターンにも基礎スキーとはまた違った基本があります。

基礎スキーの場合は、基本的には板の少し後ろ(内くるびしの辺り)に
加重し、板のテールを適度にターンの外側にズラし出してターンを
しながらスピードコントロールもする、というものですが
AJCターンの場合は、ターンの始動時は多少拇指球寄りであっても
強い遠心力がかかる時は常に土踏まずに乗っています。

また、テールをズラす基礎スキーは、シュティムターンという方法も
ありますが、AJCターンにはシュティムの概念は無くその必要性もありません。

それから、テールがズレてターンをしていると、次のターンに
入りにくいので、ターンの仕上げという必要が出てきますが
AJCターンは常にターンが仕上がっている状態でこれも無用です。

それと、テールをズラさないで、板が全くズレを起こさない滑りを
している(レールターンと言えるレーサー風の)滑り方もありますが
この場合は上体を深く被り腰を大きく引いて滑るので、AJCターンとは
大きく違い、ノンストップの高速ターンなど疲れてできません。
また、AJCターンのような溜めと開放、という心地よいリズムもありません。
 
No(8)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:AJCターンの長所と短所
サブタイトル:何事にも完璧はないが
AJCターンの長所
★切れのある高速ターンが安定して滑れる
★緩斜面のターンでもスピードが落ちない
★急斜面も緩斜面も一定のスピードで滑れる
★大きな遠心力を受けても疲れる事が無い
★アイスバーンでもズレないでターンできる
★重い春の雪でも軽々ターンすることができる
★スイートスポットに嵌ったような気持ちいいを超えた快感を得られる。

短所
☆急斜面は深く回らないとスピードが出すぎる
☆テールをズラす人と、同じリズムとスピードでは一緒に滑れない。
☆腰の入った体軸のある姿勢が無いとできない。
 
No(9)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:AJCターンへの入り方
サブタイトル:板に乗るだけで
AJCターンは極シンプルなターンのため、板を操作するという
事は全く必要ないです。

★まず緩斜面で、立っている位置から腰を少しだけ落とした姿勢で
ストックを持つ手も体もリラックスした直滑降からスタートします。
(加重は板が最も安定する位置(土踏まず辺り)にし、腰を落とし
過ぎないように注意)

★次に、どちらか片方の板のインエッジ(土踏まず)に体重を
ゆっくりかけてみます。(もう片方は当然ゆっくり体重が抜ける)

★体重をかけた板が外にズレ出して僅かなターンが始まるので
ある程度ターンしたら、体重をゆっくり逆の板に移し変えてます
(この動作を連続することで、AJCターンの基礎が完成します。)

☆また、板はズレズレでボーゲン形になるかも知れませんが
板全体がズレて、意識しないのにボーゲン形になるのは外の板が
ズレているため、結果ボーゲンが生じているので全く問題は無いです。

★ある程度慣れてきたら、ターン時にエッジが少し利くように体を
少し内に倒しながら股関節を捻ってエッジを少し立てるようにします。
(体を谷に向けたままエッジを立てようとすると、自然に体が内倒し
股関節も内に捻転するようになります。)

★ターンの切れが良くなって来ると、ボーゲン形は次第に出なく
なってきます。
■上達するには、体を柔らかく使える中間姿勢が大事です。

★ここまで来ればAJCターンの世界に入ったも同然ですが
ゆっくり乗り換えて、ゆっくりエッジを利かせる、事が大事です。

■速いリズムで滑りたくて急激に乗り換えたりエッジを利かせると
AJCターンから外れる傾向があるので、注意してください。
小回りは急激な乗り換えではなく、大回りのリズムが小さくなる
だけですので、この辺りがとても勘違いし易いところです。
 
No(10)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:腰引けについて
サブタイトル:スキーと野球は特殊
どのスポーツでもプレイヤーが腰を引いていたら良い結果は出せない
もので、スキーも同じくレーサーなどが行っている高速ターンは
腰を引いていたら決して良いタイムは出せないものです。

でも、基礎スキーの世界ではある程度腰を引いていた方が上手く
行くという事があり、体も柔らかく使え様々な技法が使えます
(ある意味小細工とも言えますが)

ところが、AJCターンは全く腰を引いていないので、テクニック
というものがあまり使えない部分があります。
でも、腰を引いていない分見た目にはシャープでカッコよく見えます。

その点、スキー学校の先生が生徒の前でお手本にとても綺麗な滑りを
しているのをよく見かけますが、上手いけどカッコ良さに欠けるのは
微妙に腰を引いて滑っているからです。

スケートボードの選手が低い姿勢をしていても、リラックスして
いてカッコ良いのは、腰を引いていないからなのです。
因みに、野球選手はある程度腰を引いていもできるようですが
サッカー選手は誰一人腰を引いてません。そういう意味ではサッカー
選手の方がカッコ良いのかな、、とも。
 
No(11)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:Jetカービングターンの音
サブタイトル:雪を彫るような音
硬いバーンも深雪も柔らかな圧雪バーンでも、JCターンで浅く回って
る時の音はシュルシュルっとそれ程違いが無いですが。

深いターンをするとそれなりに音が違います。
硬いバーンでは雪がエッジを支えきれなくなると板全体が外に
ずれ出すため、グワーッ、とかジャーッとかいう音がし、

柔らかい春の雪では板から飛び散る雪がシャーッっというような音がします。

そして、軽い新雪を圧雪したバーンでは、テールがズレる滑りでは
殆ど音も無くシュルシュルとかフワーッという感じでも、AJCターンの
場合は遠心力の圧力によって板が雪面に深く食い込み、その時はなんと
も言えない音がします。それは、電気溶接がスパークした時出す低い
ブーッッ、、という音によく似ています。と言っても
電気溶接の音を聞いた事がある人はなかなかいないでしょうが。
 
No(12)
記録:2014 / 3 / 14
タイトル:サイドカーブターンとの違い
サブタイトル:レールターンではない
カービングターンにサイドカーブターンという言葉がありますが
これはシュプールを見ても滑ってる本人さえも区別がつき難いほど
良く似てます。でも言葉がある以上意味もそれなりに違うわけで 
その違いを考えてみましょう。

まず、サイドカーブターンというのは板のサイドカーブを利用し
エッジを少し立てることで自然にターンを行うものでサイドカーブが
深ければエッジの角度が同じでもターンは深くなるわけです。
カービングスキー板などはこのサイドカーブが深いためにリズムの
短い小回りのターンでも純粋なサイドカーブだけのターンが行われ
一本の線だけのシュプールが残るシャープな滑りになります。
となると、カービングスキー板で滑るズレの無いシャープな滑り
なのだからこれはサイドカーブターンじゃなくて
カービングターンでしょ、という事にもなる、、とも言えます。

でもそうなるとカービングターンとサイドカーブターンの違いが無く
なりどっちでも同じだとも言えてしまいます。
ここで、その違いを少し整理整頓し考え直してみることにしましょう。

カービングという言葉からすると、カービングの語源は彫刻刀で彫ると
いう意味から来てるということですから、綺麗な線が残るサイドカーブ
ターンのシュプールに比べ、同じ一本の腺でも彫刻刀で彫ったように
深い溝の線が残るところがカービングターンの特徴です。
雪が氷のように固ければ溝は彫れませんが適度に柔らかめの雪質だった
らサイドカーブターンよりもずっと深い溝ができるというものです。

それじゃ、どうしてその違いが出るか?、ということを考えましょう。
まず 雪面が深く彫れるということは、ターンの遠心力で雪面に強い
圧力がかかりその結果エッジが雪に深く食いこむ、ということです。
そしてターンによる大きな遠心力が生まれるのは高速ターン又は弧の
深いターンをしているからということになります。この違いは弧の
深い高速ミドルターンで滑る時を思い起こすと解り易いです。

サイドカーブターンで滑り高速の深回りターンをすると、遠心力が大き
くなり自然にカービングターンになる、ということになります。でも
理論上はそうなるのですが、実際に滑る人をみていると、ある程度の
高速のサイドカーブターンを行い、ある程度の深回りはしているものの
雪面にエッジが深く食い込む程のターンは行っていません。
速度もある程度あり、ターン弧の深さもある程度、がミソです。

なぜこうなるか考えてみると、これは体のポジションに問題がある
ようです。それは深回りのターンで発生する大きな遠心力に絶える
姿勢ができてないということです。
そのためロングターンなどで強い遠心力を長い時間受け止めると
筋肉に大きな負担がかかります。それで程ほどの深回りと程ほどの
リズムで、板が雪に食い込まない程度の遠心力に耐えてるわけです。

★また圧力を二本の板と二本の脚で支えているから、なんとか遠心力に
耐えられるのと、板にかかる圧力が二本に分散されるため、雪面に
食い込むまでは行かなくそれなりのシュプールになるわけです。

遠心力に対する体軸がしっかりできてないと、サイドカーブターンの域
を超えて板のトップから雪がジェット噴射するような本物のカービング
ターンはできない、という事になり、メリハリのあるダイナミックな
ターンやウェーデルンは、大きな遠心力を支える必要があるので
体軸の無い切れるだけのサイドカーブターンでは実現できないという
ことになるわけです。これでカービングターンとサイドカーブターン
の違いもはっきりしてきたようです。

結果、本物のカービングターンで滑るためには、ロングの高速ターンで
とてつもない遠心力を受けても、腿の筋力を使う事なくリラックスした
姿勢で板のトップから雪がジェット噴射し、雪面に板が食い込むような
滑りが出来ることです。
これができればもう完全なカービングターンですけど。

どうやら、カービングターンとサイドカーブターンの大きな違いは
遠心力の受け方や姿勢、という事になるようですが個人個人の
とらえ方や拘りでしょうかね。
 
No(13)
記録:2014 / 3 / 26
タイトル:ボーゲンの前に
サブタイトル:直滑降が大事
旧マニュアルでボーゲンは出来るだけやらない方が良いと書きましたが
まるっきり初級者や小さな子供にスキーを教える場合は、どうしても
プルークから教える必要がであります。

一般的にはプルークのハの字をハの字らしくテールを大きく開き
ある程度急な斜面も降りれるようにしますが、ここでパラレルに
移行できるかできない重要な分かれ目が生じます。

でも、AJCのパラレルを習得する為に大事なのはボーゲンをする前に
緩斜面で安定する直滑降を身につけておくことです。

★これは、最初からボーゲンをやると、ブレーキをかけるにも
ターンをするのにも、腰を落としてテールで雪を押し出して滑る
癖をつけてしまい、スキー、イコールややテールに乗って板を
ズラし出す、という悪い癖をつけてしまいます。

この滑りは。板の中心よりやや後ろに乗った方が板の操作がし易い
ので、どうしても「板の中心に乗って加重する」というもっとも
大事な事ができなくなってしまうのです。

こいう滑りをしていた人でも、努力や優れた身体能力で綺麗な
パラレルターンができるようになりますが、テールがズレてターンが
行われているため、AJCターンとは大きく違う滑りになります。
また、見た目にもシャープさに欠けてしまします。
 
No(14)
記録:2014 / 3 / 26
タイトル:正しいボーゲン
サブタイトル:AJCのボーゲン
AJCターンに移行できるボーゲンと出来ないボーゲンがあります。

★まず、AJCターンに移行できないボーゲンはというと

最初から板をハの字に開いて行うプルークボーゲンというやつです。
これは、ハの字に開いて前に進むという事で、雪の抵抗が起き体が
前に倒れてしまうから、どうしても腰を後ろに引かなくてはならないです。
となると、常に腰を後ろに引いて板を外に押し出してターンをするのが
当たり前の事になってしまいます。

SAJのマニュアルでいう、シュティムターンの為には効果的なボーゲン
とうい事になりますが、これが仇となって一生、純粋なパラレルターンが
できなくなってしまうのです。

▲ゲレンデで見る殆どの人は、パラレルターンをやっているように見えても
実際には純粋なパラレルターンではなく、テールがズレて方向が変わっている
外板に内板を合わせ、両板を揃えている見せかけパラレルターンなのです。

★次はAJCターン、純粋なパラレルターンに移行できるボーゲンです。

これは、まずスピードが出る心配のない緩斜面で板を無理のない自然な幅
に平行に開いてスタートします。

次に、片方の板のインエッジ(土踏まずの部分)に体重をかけてみます。
すると、体重をかけた反対側に板が勝手に方向を変えていきます。

その時、体重を抜いた反対の板は、体重をかけた板が進む方向を向いて
そのまま進みます。
ということは、意識しなくてもここでは自然に板がハの字の形に開いてしまいます。
つまり、ハの字を意識しなくても結果的にハの字になるわけで、これを結果
ボーゲンと呼びます。

この結果ボーゲンでは、次のターンをする時ゆっくりと体重を反対の板に移して
行くだけで、今度は逆の板が自然に勝手にターンを始めます。
それで、形はやっぱりハの字の結果ボーゲンになります。

★この結果ボーゲンは、板のテールを押し出しているのではなく板の中心の
インエッジに乗って、板の特性でターンが行われているものです。

最初は当然、外板が全体に外にズレているため、内板の進む方向は自然に
外に向いて形はボーゲンになるけれど、腰を引かないで意識してインエッジに
乗るようにすれば、次第にズレが小さくなって板が切れ上がるようになります。

板が切れ上がるようになると、内板の進む方向も外板が向いている方向に
変わってきます、となると結果、左右の板が揃ってターンする純粋なパラレル
ターン、AJCターンに移行できる、という事になるわけです。
 
No(15)
記録:2014 / 3 / 26
タイトル:癖の無い板を
サブタイトル:板の個性はあまり無い方が
今や板の種類もさることながら、一般のスキー板でも全体の硬さ
からラディウスの大小にトップまたはテールの硬さや捩じれ硬性など
様々ですが、板の中心に乗って大回りから小回りまで自在に滑る
AJCターンをするのには、板全体のフィレックスは柔らかめで
捩じれ硬性はトップもテールもそれぞれ捩じれに強く雪面を
しっかりホールドしてくれるものが理想です。

癖のある板だと、板の中心に乗って板の特性だけでターンをする
事が難しくなり、AJCターンの基本から外れて行く可能性が大です。

AJCターンの基本は、常に板の中心に乗ってターンをするため
ラディウスが小さいとどうしてもターンが小さくなり勝ちなので
サイドカーブは大き目(長め)の板が良いです。

★私は試した事がありませんが、大回転のレーシング用で癖の無い
柔らかめの板があったらすごく良と思います。
(FISの規定で、男子は190cm以上でラディウスが35mだそうですから
女性用の185cmタイプが今の板では一番理想の板ではないでしょうか)
 
No(16)
記録:2014 / 11 / 29
タイトル:結果ボーゲンはパラレルターン
サブタイトル:ボーゲンを教えない方が切れのあるターンになる
初めはボーゲンを教えないで直滑降のみを練習し、ある程度経ったてから
片方の板に体重を移動するとターンが始まるという事を教え、そしてその方法で
ターンができる事を体が覚えると、自然に左右交互に体重を入れ替えた連続
ターンを覚えます。

こうして自然に覚えたボーゲンは、一般的に教えられている板のテールを
押し出してターンをするのと違い、板全体(真ん中)に体重をかけ板のサイドカーブと
撓みによって行われるカービング系のボーゲンを行うようになります。

見た目には、内板の方向が自然に体が進む方向を向くため外板と内板の形は
見た目には普通のハの字形のボーゲンに見えます。
でも、このボーゲンはテールを押し出すボーゲンとはターンの質が大きく違い
雪質が変わっても深い雪になっても安定したターンが行えます。

そしてターン時のシュプールもしっかり残り、切れのあるターンができるため
スピードにも強くボーゲンで滑る時期は僅かですぐに完璧なパラレルターンが
できるようになります。その上に遠心力を受ける体軸が出来ていますから
スピードさえあればジェットカービングターンが簡単に行えるようになります。

海和さんが「子供の頃はスキーは直滑降のみで、ターンをする事を知らなかった」
と言ってましたが、スキーを極めた海和さんの基礎は正にここがポイントだった
んだ、と確信しました。時間にゆとりがある方、また初心者に教える機会の
ある方は是非この方法を試してみてください。
 
No(17)
記録:2014 / 11 / 29
タイトル:スキーの体軸とはいったい
サブタイトル:体軸は体幹のある回転軸の事
一言で「体軸」と言っても何を指して体軸というのか?
と言われれば説明はなかなか難しいです。

この体軸とは体操の選手やフィギアスケートの選手の口から聞く事が
ありますが、一般的には体の回転軸と解釈できると思います、
バレーダンスもそのようですね。

スキーの場合もウェーデルン(今は小回りというそうですが、言い方が
適切かどうかは微妙なところ)など
速いリズムでターンをする場合は回転軸も大事ですが、小回りは
とりあえず置いといて。

スキーの場合の体軸はこうです。
ターンによって生じる遠心力を、体が極リラックスした状態で受け止められ
しっかりとした体幹があってその上に回転軸のある姿勢と言えます。
一部の筋力(太ももなど)や体の硬直などで受け止めるものではないのです。

スキーをしない時の体感としてはこうです。
まず、私は農家で育ったので子供の頃麦踏みをしたことがあり、その時に
力を使わず体の重みだけでギュッと麦を踏みしめる感覚の時と同じですが
この時麦を踏むだけなら体幹など要らないけれど、体幹が必要に感じる
時は麦と一緒に土を地面の下に押し込むようにできる時です。といっても、
麦踏みの経験のある人は今殆どいないと思いますので、ゴルフボールで

土がある程度締まった芝生の上にゴルフボールを置き、固い靴底でギュッと
踏みしめた時、ボールが軽く地面に食い込むか、ある程度力を入れないと
食い込ます事ができないか、その違いで判断できます。

軽く踏み込んで地面にグイッっと食い込ませた時は体幹を感じると思います。
また、力を入れて食い込ませたとしても、体幹が無いため全ての体重をボールに
伝える事ができなく、それほど深くボールを食い込ます事ができません。

そしてスキーの場合はターンを左右にするため、体を真っ直ぐの棒立ちだけ
ではなく、膝を少し曲げた上に体を左右に捻った状態でも体幹が必要になります。
ロングのターンでは棒立ちでもできますが、小さなターンや深いターンでは体が
大きく捻れた状態になりますが、これも当然体幹のある回転軸が必要になるわけです。
スキーの体軸というのはこんなところです。
 
No(18)
記録:2015 / 9 / 29
タイトル:シュティムの要素は無い
サブタイトル:AJCターンにシュティムは無く何もかもシンプル
AJCターンは外板が全体にズレるため、内板は体の進む方向に向いて
直進するだけですから、内板のシュプールは一本の線になり、まったく
ズレの無い状態です。
そのため次のターンに入る時は切れるパラレルターンと同じように
一本の線から次のターンが始まります。
そのため、ボーゲンでも切れのあるシャープなターンができシュプールも
カービングターンのような線がしっかりと残ります。
ということでAJCターンはターンの始動が切れから始まるので、切れのある
パラレルターンが簡単にできるようになります。

一方一般的なスキー教程で教えるボーゲンは、テールを外にズラしてターンを
するため、次のターンの始動時にあらかじめテールを外に開いておいて板の
向きを変えるシュティムという形を作ってから外板に体重をかけていくという
複雑で難しいことをわざわざ行っているのです。

そのため、切れるパラレルターンといっても基本的にはテールのズレ要素が
あるため、スキッティングターンのパラレルターンはイマイチシャープさが
欠けて見え、、かっこよさが半減してしまいます。
わざわざ複雑で難しいターンをしていて、その結果がイマイチですから
スキッティングターンは苦労と無駄が多く不合理な滑りと言えます。
また、ウェーデルンではズレる外板に乗る時間が短くなるため、気持ち良い
弾むようなターンでなく、バタバタと忙しいだけのターンに見えてしまいます。
 
No(19)
記録:2017 / 2 / 16
タイトル:カービングスキーの長所と短所
サブタイトル:雪遊びと本物のスキー
カービングスキーは、元々はワールドカップの回転競技用に開発された弧の深い(R20m程度)板で、ターンがし易いということから一般スキーヤーに受け入れられ一気に広まったようですが、サイドカーブが深過ぎる問題点もいくつかあります。

長所

レーサーにとっての長所は、サイドカーブが深くなった事で切れのある弧の小さなターンが行えるため、スピードを殺さずに無駄のない合理的なターンができる。

一般スキーヤーにとっては、板の後ろに加重してもサイドカーブが深いためターンが容易にできてしまう。

初級者は恐怖心により腰を引いて板の後ろに乗ってしまうので、この深いサイドカーブのおかげで少しの練習でもそれなりのお手軽ターンができてしまう。

また、昔のノーマルスキー板で滑っていたスキーヤーはテールに乗って板の後ろを左右にズラして振り回す傾向があったが、カービングスキーになってから振り回さなくてもターンが出来るためノーマルスキーの時よりターンが楽になって疲れなくなった感じられる。

板の中心に乗った小回り(ウェーデルン)では、ターンの切り上げが鋭くなるためスイングするような軽快な小回りが出来る。

★これはテールに乗って滑るスキーヤーには出来ない滑りでもあります。

短所

ノーマルスキー板で板の真ん中に乗って滑る人にとっては、カービングスキーで真ん中に乗ると切れのあるロングターンが出来なくなる。

★これは真ん中に乗って切れのあるターンをやろうとすると、深いサイドカーブに合わせたショートターンになってしまうので、あえて板のエッジを浅くしてキレの無いロングターンをするしかなくなってきます。

★板のテールに乗ればロングターンも安定するが、アイスバーンでテールが流れて不安定になったり、また後ろに乗る分腰を落としたり引いたり、体を後ろに起こしたりして見た目にも不自然な形や動きになってしまう。

初級者がカービングスキー板で簡単にターンが出来るようになっても、それは板の特性を利用したお手軽ターンであり、ワールドカップで通用するような本物のスキーヤーにはなれないという問題もあります。

★とはいっても、昔のノーマルスキー板で本物のスキーヤーになれない人が殆どでしたから、カービングスキーで本物のスキーヤーになれなくてもそれが短所とは言えないかもですね。

カービングスキー板でお手軽ターンを覚えてしまうと、スキー操作がいくら上手くても「上手いね」というレベルでワールドカップで優勝するような選手が育たないというのは、カービングスキーの短所プラスずっとその滑り方で通してきたコーチ陣の問題でもありそうです。

★お手軽ターンではなく、ノーマルスキー板でテールを振り回さないターンが自由自在にできれば、ワールドカップで通用するような選手にもなれるし、見た目にも物理的に無理のない姿勢や動きがカッコよく見えるようになります。

因みに、1980年代のノーマル板のラディウスを計測したところ、そのRは50mもありました。私が今乗っている板も同じ50mです。(^_^;)
 
No(20)
記録:2017 / 6 / 13
タイトル:テスト
サブタイトル:テスト
テスト